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「Processingをはじめよう」第2版が出た!

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Casey ReasとBen Fryによるインタラクティブ・グラフィクスのためのプログラミング言語であり開発環境のProcessingは、2001年の誕生から15年が経ち、プログラミング入門のための環境のひとつとしてポピュラーなものとなった。試しにAmazonで「Processing」で検索してみると、大量の解説書がヒットする。「Built with Processing」など日本の良書も数多く出版されている。

とはいえ、やはりCasey ReasとBen FryというProcessingの開発者である2人による解説書「Processingをはじめよう」は、別格のわかり易さの入門書だと感じる。同じ著者による「Processing:ビジュアルデザイナーとアーティストのためのプログラミング入門」も素晴しい本なのだけれど、こちらは入門書というよりは全ての機能を網羅したバイブル的な感じ。頭から通して読んでいこうとするとけっこう骨が折れる。それに対して「Processingをはじめよう」は、よりプログラム初心者が最初にProcessingを学ぶことを意識した入門書的な内容となっている。

第2版は、もちろん現在Processingの最新版であるver 3.xに準拠しているし、新たにデータビジュアライゼーションに関する章が追加されるなど内容もさらに充実したものとなっている。

最近、子供や中高生のためのプログラミング教育が話題になることが多い。実際の教育の実例などもよく紹介されているのだけれど、Scratchや、そこから派生したビジュアルプログラミング環境を使っていることが多い印象を受ける。もちろんScratchも素晴しい環境なのだけれど、個人的には、中学生くらいになったらScratchではなくProcessingから始めたほうが、その先に拡がるより本格的なプログラミングの世界に入りやすいんじゃないかと思う。もちろん大学生や大人にとっても。