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笑って許して

遠山くんの日記経由で読んだ、人民兵の旅日記:北朝鮮なかなか面白かった。

日本から来た客人を迎えるために精一杯とりつくろって、良い面のみを強調しようとしてもどうしても細かい部分にほころびが出てしまう哀しさ。でも、逆にそれが憎めない感じでよい。最後にはガイドのお姉さんとの心あたたまる交流があったりして、ちょっと感動してしまった。

どうも最近この国の話題となると、大勢を占める論調は高圧的でヒステリックな感じで、息苦しいというか薄ら寒いというかそんな気がしてしまう。でも、この日記の作者は肩の力を抜いて素直に感想をつづっていて、とても清々しい。彼のスタンスは、全面的に北朝鮮シンパになるわけでもないし、かといって批判ばかりしているわけでもない。自分の目線で判断して、良いものは評価して、悪いものはけなしている。もちろん、そこには個人の趣味も反映されているのだけれど。

最近のネット界隈では、ちょっと知ったかぶって強硬論を唱えるのが知性だと勘違いしている寒いサイトをよく見かけるが、本当の知性ってこうして笑いを交えて自分の体験を素直にれることだよなと思った。

などと偉そうにいうこのエントリーには、全く笑いどころがない。もっと修行しないと。