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大学のレポートや卒業論文に生成AIを用いることの是非

(Gemini 2.0 pro experimentalに質問) 大学のレポートや卒業論文に生成AIを用いることの是非が議論となっています。生成AIの使用に反対の意見と賛成の意見について紹介してください。

大学のレポートや卒業論文における生成AIの使用については、教育界や学術界で大きな議論を呼んでいます。その是非について、反対意見と賛成意見を整理し、それぞれの論拠を詳しく紹介します。

反対意見

  • 思考力・独創性の欠如:
    • 生成AIは既存のデータに基づいて文章を生成するため、学生自身の思考力や独創性を育む機会を奪ってしまう。
    • 自分で考え、調べ、論理を組み立てるという、レポートや論文作成に不可欠なプロセスを経験できなくなる。
    • 安易に生成AIに頼ることで、批判的思考力や問題解決能力が養われない。
  • 学術的な不正行為:
    • 生成AIが作成した文章を、あたかも自分が書いたかのように提出することは、剽窃や捏造に該当する不正行為である。
    • 学術的な倫理観が育たず、研究者としての അടിസ്ഥാനを揺るがす可能性がある。
    • 大学の評価や信頼性を損なうことにもつながりかねない。
  • 誤った情報や偏った情報の拡散:
    • 生成AIは必ずしも正確な情報や、偏りのない情報を提供するとは限らない。
    • 誤った情報や偏った情報に基づいたレポートや論文が作成され、それが拡散される危険性がある。
    • 学生自身が情報の真偽を判断する能力が育たないまま、誤った情報を鵜呑みにしてしまう可能性がある。
  • AIへの過度な依存:
    • 生成AIに頼りすぎることで、自分で情報を収集・分析し、文章を作成する能力が低下する。
    • 将来的にAIが使えない状況になった場合、自分で何もできなくなる可能性がある。
    • AIに対する過度な依存は、人間の創造性や自律性を阻害する恐れがある。

賛成意見

  • 効率的な情報収集・分析:
    • 生成AIは、大量の情報を迅速に収集・分析し、要約することができるため、レポートや論文作成の効率化に役立つ。
    • 特に、文献調査や先行研究のレビューなど、時間のかかる作業を効率化できる。
    • 学生は、より深い考察や独自の分析に時間を割くことができるようになる。
  • 文章表現の向上:
    • 生成AIは、論理的で洗練された文章を作成できるため、学生は自身の文章表現を向上させるための参考とすることができる。
    • 文法や語彙の誤りを修正したり、より適切な表現を提案したりすることで、文章の質を高めることができる。
    • 特に、外国語での論文作成において、言語の壁を乗り越えるためのサポートとなる。
  • 新たな視点や発想の獲得:
    • 生成AIは、人間とは異なる視点や発想を提供することで、学生の研究に新たな展開をもたらす可能性がある。
    • 自分では思いつかなかったアイデアや論点を発見するきっかけとなる。
    • 研究の質を高め、より創造的な成果を生み出すことにつながる。
  • 教育・研究の可能性の拡大:
    • 生成AIを適切に活用することで、教育・研究の質を向上させ、新たな可能性を切り開くことができる。
    • 例えば、個別最適化された学習支援や、研究テーマの自動提案など、教育・研究の様々な場面で活用できる。
    • AIとの協働を通じて、人間とAIが共に成長し、より高度な知的な活動を行うことができるようになる。

論点の整理

  • 「どこまで」をAIに任せるか: 生成AIの使用を全面的に禁止するのではなく、その利用範囲や方法を明確に定める必要がある。例えば、アイデア出しや文献検索には利用を許可するが、文章の自動生成は禁止するなど、具体的なガイドラインを設けることが重要。
  • 「どのように」AIを活用するか: 生成AIを単なる道具としてではなく、思考を深め、創造性を高めるためのパートナーとして活用する方法を模索する必要がある。AIからの出力を鵜呑みにせず、批判的に検討し、自分の考えを反映させることが重要。
  • AIリテラシー教育の必要性: 学生に対して、生成AIの仕組みや特性、メリット・デメリットを理解させ、適切に活用するための教育を行う必要がある。同時に、学術的な倫理観や、情報の真偽を見抜く力を養うことも重要。
  • 教員の役割の変化: 教員は、AIを活用した新しい教育方法を開発し、学生の主体的な学習を支援する役割を担う必要がある。AIの利用を監視するだけでなく、AIと協働しながら、より質の高い教育を提供する方法を模索する必要がある。

結論

生成AIの利用は、大学のレポートや卒業論文に大きな影響を与える可能性があります。その是非については、一方的な禁止ではなく、教育・研究の現場での議論を深め、具体的なガイドラインや教育プログラムを整備することが重要です。AIの特性を理解し、適切に活用することで、教育・研究の質を向上させ、新たな可能性を切り開くことができるでしょう。

(さらに追加で質問) 生成AIを効果的に活用した課題の出題の例を紹介してください。

生成AIを効果的に活用した課題を出題する際には、AIの長所を生かしつつ、学生自身の思考力や創造性を引き出すことが重要です。以下に、いくつかの具体的な課題例と、そのポイントを紹介します。

1. 生成AIによる文章の比較・分析

  • 課題例:
    • 特定のテーマについて、複数の生成AI(ChatGPT, Gemini, Claudeなど)に文章を作成させ、それぞれの文章の論理構成、表現、情報の正確性、偏りなどを比較・分析し、レポートにまとめなさい。
    • 生成AIが作成した文章に対して、批判的な視点から問題点を指摘し、より良い文章に修正する提案をしなさい。
  • ポイント:
    • 複数のAIを比較することで、それぞれのAIの特性や得意・不得意を理解させる。
    • AIの出力を鵜呑みにせず、批判的に評価する能力を養う。
    • 論理的思考力、文章表現力、情報リテラシーを向上させる。

2. 生成AIとの協働による創作

  • 課題例:
    • 生成AIと協力して、短編小説、詩、脚本、音楽、絵画などの創作物を作成しなさい。その際、どの部分をAIが担当し、どの部分を自分が担当したかを明確に記録し、制作過程を振り返るレポートを提出しなさい。
    • 生成AIに特定のテーマやキーワードを与え、生成された文章や画像を基に、独自の解釈やストーリーを加えて、オリジナルの作品を制作しなさい。
  • ポイント:
    • AIを創造的なパートナーとして活用し、人間とAIの協働の可能性を探る。
    • 学生自身の創造性や表現力を引き出す。
    • AIとの役割分担を明確にすることで、AIの利用に対する責任感を育む。

3. 生成AIを活用した問題解決

  • 課題例:
    • 社会問題やビジネス課題など、具体的な課題を設定し、生成AIを活用して解決策を提案するレポートを作成しなさい。その際、AIをどのように活用したか(情報収集、アイデア出し、分析など)を具体的に記述し、AIの提案の有効性や限界についても考察しなさい。
    • 特定の分野(医療、教育、環境など)におけるAIの活用事例を調査し、そのメリット・デメリットを分析した上で、AIを活用した新たな課題解決のアイデアを提案しなさい。
  • ポイント:
    • AIを問題解決のツールとして活用する能力を養う。
    • AIの提案を批判的に評価し、現実的な解決策を導き出す思考力を鍛える。
    • AIの活用における倫理的な問題や社会的な影響についても考察させる。

4. 生成AIの仕組みや限界に関する考察

  • 課題例:
    • 生成AIの仕組みやアルゴリズムについて調査し、その長所と短所をまとめた上で、AIが生成した文章の特徴や傾向を分析しなさい。
    • 生成AIが抱える倫理的な問題や社会的な影響について議論し、AIと人間が共存するための提言をまとめなさい。
  • ポイント:
    • AIに関する知識を深め、AIリテラシーを向上させる。
    • AIの技術的な限界や倫理的な問題を理解し、AIに対する適切な距離感を養う。
    • AIの将来的な発展や社会への影響について考察する力を養う。

5. 生成AIを用いたディベートやプレゼンテーション

  • 課題例:
    • 生成AIに特定のテーマに関する肯定意見と否定意見の両方を作成させ、それを基にクラス内でディベートを行いなさい。
    • 生成AIを活用してプレゼンテーション資料を作成し、発表しなさい。その際、AIをどのように活用したか、AIの提案をどのように修正・加筆したかを説明しなさい。
  • ポイント:
    • AIを活用して多角的な視点を獲得し、議論を深める。
    • AIの提案を参考にしながら、自分の意見を明確に表現する能力を養う。
    • プレゼンテーションスキルやコミュニケーション能力を向上させる。

これらの課題例は、あくまでも一例です。各分野の特性や学習目標に合わせて、適切な課題を設計することが重要です。また、課題の出題にあたっては、学生にAIの利用に関するガイドラインを明確に示し、不正行為を防ぐための対策を講じることも必要です。