芸大 – メディアアート・プログラミング I 2024
TouchDesigner基本 1 – オペレータについて TOP CHOP SOP DAT COMP MAT
本日の内容
- TouchDesignerのオペレーター (Operators) について理解する
- TOP CHOP SOP DAT COMP MATそれぞれの役割
- 基本的な使用方法をマスターする
- 実習
先週の復習 – TouchDesignerのキー登録
起動とキーの有効化
- コンピューターを起動し、TouchDesignerのアプリケーションを起動
- 上部メニューから「Dialogs > Key Mangager」を選択
- 以下の画面が出力されるので登録した情報でログイン
- キーを選択して有効化する
TouchDesignerのアプリケーションを使用
- 個人のノートPCで使用している人と同じようにTouchDesignerが使用可能となります
キーの削除と終了
- アプリケーションを終了する前に必ずキーをアプリから削除します
- 上部メニューから「Dialogs > Key Mangager」を選択
- Disableのタブを選択し、Disable Keyボタンを押す
オペレーターについて
本日はオペレーターについて概観していきます。それぞれのオペレーターの種類と役割についてしっかりと理解していきましょう。
- TOP: Texture Operator – 2次元の画像や動画
- CHOP: Channel Operator – 数値や数値の連なり(配列、信号、音声)
- DAT: Data Operator – テキスト、表データ、Pythonスクリプト、外部との連携
- SOP: Surface Operator – 3次元の形状やその加工
- COMP: Compornent – 複数のオペレーターをまとめる
- MAT: Material Operator – 3次元の物体の質感(マテリアル)
TOP: Texture Operator – 2次元の画像や動画
- Working with TOPs
- 動画
- TOPs(テクスチャオペレーター)は、2Dイメージ処理に用いられる。これには色のあるイメージやビデオのほか「深度」などのデータ表現も含まれる。
- TOPsは視覚的要素の作成や変更に頻繁に使用される。オリジナルのアートワーク、ポストプロセス効果、プロシージャルデザインなど。
- TOPsはGPUにより、複雑なネットワークでも高速に動作する。
- GLSL TOPsを利用してシェーダーコードを書くことができるし、C++に精通していれば「dll」を作成してカスタムオペレーターを作ることも可能。
- スクリプトTOPを使えばPythonでイメージ操作が行えるが、GPU加速はされない点に注意が必要。
CHOP: Channel Operator – 数値や数値の連なり(配列、信号、音声)
- Working with CHOPs
- 動画
- CHOPs(チャンネルオペレーター)は、TouchDesignerネットワークの神経系と考えることができる
- センサーデータ、大規模な配列、アニメーションデータの処理、タイミングやイベントの調整などに使用される。
- CHOPsには、シングルサンプル(単一の数値)とマルチサンプル(数値の連なり)の2種類がある。すべてのCHOPはチャンネルとサンプルで構成されている。
- チャンネルは、オペレーター内で上から下へと名前が並べられている。例えば、Mouse In CHOPには「tx」と「ty」という2つのチャンネルがあり、これらは画面上のマウスのx位置とy位置に対応している。
DAT: Data Operator – テキスト、表データ、Pythonスクリプト、外部との連携
- Working with DATs
- 動画
- DATs(データオペレーター)は、データやスクリプトを保持するために使用される。
- DATsにはテキストタイプとテーブルタイプの2種類がある。テキストタイプのDATsは、Pythonコードやシェーダーなどの複数行のテキストを保持する。
- テーブルタイプのDATsは、行と列のセルで構成され、各セルにはテキスト文字列が含まれる。
- 基本的なDATオペレーターには、テキストDATとテーブルDATがある。どちらも最初は空であり、そこから構築していく。
- テキストDATsでは、TouchDesignerネットワークの変更を調整したり、サードパーティライブラリにアクセスしたり、Python拡張機能でCOMPsの機能を拡張したりするために、機能的なPythonコードを書くことができる。
- テーブルDATsは、プロジェクトで使用される表形式のデータを保持、整理、再配置するために使用される。また、複数のテーブルを手続き的に結合し、内容をソートするためにも使用される。
SOP: Surface Operator – 3次元の形状やその加工
- Working with SOPs
- 動画
- SOPs(サーフェスオペレーター)は、TouchDesignerで3Dサーフェスを生成、インポート、修正、組み合わせるために使用される。
- TouchDesignerでは、これらのオペレーターを手続き的に修正し、変更して、他のジオメトリを作成することができる。
- SOPsのネットワークは、3Dシーンを生成したり、LEDやプロジェクションマッピングのためのモデルを作成したり、その他多くの用途に使用される。
COMP: Compornent – 複数のオペレーターをまとめる
- Working with COMPs
- 動画
- COMPs(コンポーネントオペレーター)は、他のオペレーターとは異なり、TouchDesigner内で完全なネットワークを内包することができる。
- COMPsには4種類があり、それぞれ3Dオブジェクト(レンダリング用)、パネル(ユーザーインターフェース作成用)、ダイナミクス(シミュレーション用)、その他(雑多なタスク用)として使用される。
- 一般的なCOMP構成には、3Dレンダリングネットワークのセットアップが含まれる。通常、カメラCOMP、ジオメトリCOMP、ライトCOMPが必要とされる。
- 2Dユーザーインターフェースのセットアップも一般的なCOMP構成である。Window COMPを使用して、任意のオペレーターからフローティングウィンドウを作成できる。
- プロジェクトのパフォーマンスを最適化するためには、通常、一つのWindow COMPのみを開き、その中で出力とUIを配置することが推奨される。
実習: いろいろなオペレーターを組み合わせる
本日学習した教材のサンプルファイルを素材として組みあわせて、新たな作品を制作してみましょう!
ファイルは以下のリンクからダウンロードしてください。