芸大 – メディアアート・プログラミング I 2025
TouchDesigner実践 6 – プロジェクトの構造化とGUI、Container COMP、Widget COMP

TouchDesignerのプロジェクトは階層構造を持っています。作成しているプロジェクトの中に複数のオペレーターをまとめた「サブパッチ」のような構造を作ることが可能です。複数のオペレータをまとめるにはContainer COMPを使用します。Container COMPは、複数の入力と出力を設定したり、他のオペレータの値を参照することが可能です。さらに、このContainerの仕組みを応用してGUI (グラフィクスユーザーインターフェイス) が作成できます。Widgetというユーザーインターフェイスに特化したCOMPを使用してボタンやスライダーといった様々なパーツを組合せて独自のGUIを構築して画面上に配置したり、別ウィンドウで表示することが可能です。
スライド資料
サンプルファイル
プロジェクトの構造化
複数のシーン(画面)を切り替えるには?
- 前回作成したオーディオビジュアルのプロジェクト
- 一つだけで長時間持たせるのは難しい
- 複数のシーン(モード?)を切り替えていくと飽きられない
- しかし、全ての機能を一様にネットワーク化していくと巨大なものに…
- どのように整理していくか?
- Base COMPを利用して構造化していくと便利!
複数のオブジェクトを1つにまとめる
- 前回の音の高・中・低域それぞれに反応する球を題材に

オペレーターをまとめる手順
- まとめたいオペレーターを全て選択
- 画面を右クリックしてメニュー表示
- 「Collapse Sellected」を選択
- 選択した部分が1つのBase COMPに
- 1つのCOMPにまとまった状態に!
- 名前をつけてあげると、さらに分かりやすい

まとめたBase COMPをtoxファイルに保存して再活用
toxに保存
- 1つにまとめたBase COMPをミギクリック
- メニューから「Save content .tox …」を選択
- .tox 形式でファイル保存
保存したtoxを別のプロジェクトで使用
- 新規にプロジェクト作成
- toxファイルをドラッグ&ドロップ
TOXのサンプル
以下から5種類ダウンロード
In と Out
ダブルクリックして保存したBase COMPの内部を表示
- 入出力
- In 外部からの入力
- Out 外部への出力
- TOP、SOP、CHOPそれぞれに存在
- 複数のInやOutを配置することも可能
複数のBase COMPを組合せ
詳細はパッチを作成しながら解説!

複数のBase COMPの切り替え
手動版 (keyType In CHOP + switch TOP)

複数のBase COMPの切り替え
自動版 (Auidoa Analysis COMPを使用して自動スイッチング)

デザイナーモードとパフォームモード
例: フルスクリーンで表示しながら操作するGUIを別ウィンドウで表示
