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芸大 – メディアアート・プログラミング I 2017

第13回 次のステップへ – Libraries, p5.js, openFrameworks

この講義では、前半にProcessing、後半はRhinoceros+Grasshopperを使用してメディアアートのためのプログラミングの基礎を学んできました。今回は、これまでのまとめと、ここから先へ進むためのステップについて解説します。

Processingの基礎を身に付けてから次に進む様々な手段がありますが、ここでは次の3つの方法を紹介します。

  1. Processingの機能を拡張する – ライブラリー (Libraries)
  2. Webブラウザ上で表現する – p5.js
  3. さらに高速化を追い求める – openFrameworks

ライブラリー(Libraries)とは、汎用性の高い複数のプログラムを、再利用可能な形でひとまとまりにしたものです。Processingでもライブラリーを活用して機能自体を拡張していくことが可能です。Processingのライブラリーを紹介するWebページを参照すると、膨大な量のライブラリーが公開されています。今回はライブラリーのインストール方法と代表的なライブラリーをいくつか紹介します。

p5.jsは、Javascript版のProcessingです。Javascriptをベースにしている最大の利点はWebブラウザー上で実行可能という点です。作成したスケッチをWebサーバー上ですぐに世界に向けて公開可能です。文法はProcessingをベースにしているので、習得も容易です。ただし、ベースとなる言語が違うため若干オリジナルのProcessingと異なる部分もあります。この差異に注意しつつ、p5.jsでのプログラミングの導入方法を解説します。

openFrameworksは、クリエイティブコーディングのためのC++のオープンソースツールキットです。その最大の利点はスピードです。Processingでは処理が追いつかずコマ落ちしてしまうような表現も高速な演算で実現可能です。より本格的な作品制作を目指す方にはProcessingを習得した後、openFrameworksにステップアップすることをお勧めします。openFrameworksには、Processingのライブラリーにあたるアドオン(addons)という拡張機能があり、膨大な数のアドオンが公開されているのも魅力の一つです。

自分の作品の表現形態やテーマにあわせて、次のステップへ進んでいきましょう!

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