多摩美 - “iTamabi” – iPhoneアプリ開発プロジェクト 2010
アプリケーションの開発(2):iPhone/iPod touch実機でアプリを動かす
デバイスでアプリを動かす
- 先週までは、シミュレータのみの確認だったが、実機でも確認できるようにしてみる
- 実機で確認するためには、いくつか手続きが必要
- iTune Storeでアプリを販売するのは、さらに手続き必要 → 今後の課題
iPhoneデベロッパープログラムへの登録
- ADC(Apple Developper Center)には既に各自で登録済みのはず
- ADC登録情報を送付済みのメンバーには、iddのユニバーシティプログラムから招待メールが来ているはず
- 招待メール内のリンクから登録Webページにアクセス
- 登録が完了すると、IDDのiPhoneデベロッパーユニバーシティプログラムのチーム「idd@tamabi」のメンバーになる
- iPhone Dev Centerにアクセス
- 画面右の「iPhone Provisioning Portal」のメニューにアクセス – 登録情報を管理するページに移行
証明書(Certificate)について
- iPhoneを開発するには、正規のiPhone開発者であるという証明書(Certificate)が必要
- iPhone Developper Program では公開鍵、秘密鍵方式で認証している
- 証明書は開発するマシンにインストールされる、キーチェーンアクセスでインストールされた証明書を確認できる
証明書要求の作成 (自分のマシンで開発する場合)
- アプリケーションから「ユーティリティ」→「キーチェーンアクセス」を起動
- キーチェーンアクセスのメニューから「キーチェーンアクセス」→「証明書アシスタント」→「認証局に証明書を要求…」をクリック
- Apple IDに登録されているメールアドレスを「ユーザーのメールアドレス」に、自分の名前(英字)を「コモンネーム」
に入力 - 「ディスクに保存」を選択して「鍵ペア情報を指定」にチェックを入れた状態で「続ける」をクリック
- ファイルを保存するダイアログが表示される、適当な場所に保存
- 鍵ペア情報の項目では,鍵のサイズが「2048ビット」、アルゴリズムが「RSA」になっていることを確認して「続ける」をクリック
設定ファイルの作成とダウンロード (自分のマシンで開発する場合)
- iPhone Dev Centerにidd@tamabiのメンバーとしてアクセス
- 画面右にある「iPhone Provisioning Portal」にアクセス
- 左側メニューから「Certificates」を選択
- 「Request Certificate」をクリックして,次の画面で証明書要求のファイルを選択し、「Submit」をクリック
- 完了するとリストに追加されるはず、「Approve」をクリックしてしばらく待つ
- しばらく経ってからページを再読み込み
- 先ほどのリストに「Download」のボタンが表示される、クリックして証明書をダウンロード
- リストの下にある「WWDR intermediate certificate」もダウンロード
- ダウンロードした2つのファイルをそれぞれダブルクリックで開き、「証明書の追加」ダイアログでOKをクリック
- キーチェーンアクセスの分類「証明書」で、追加した証明書を確認
デバイスの登録 (田所作業)
- 開発用端末(iPhone / iPod Touch) の登録は田所が一括して行います
- 「iPhone Provisioning Portal」左側メニューから「Devices」を選択
- 自分の開発端末が登録されているかを確認
プロビジョニングのインストール
- Provisioning Profile – 登録された開発端末と開発者を結びつけるファイル
- iTamabiのプロジェクト用に、iTamabiというProvisioning Profileが既に作成されている
- 「iPhone Provisioning Portal」左側メニューから「Provisioing」を選択
- リストから「iTamabi」のProvisioningの「Download」ボタンを押してダウンロード
- Xcodeのメニューから「ウインドウ」→「オーガナイザ」を開く
- Provisioningの項目にプロビジョニングのファイルをドラッグアンドドロップ
- これで全ての手続きは完了!!
XCodeのオーガナイザに追加されたProvisioning
ビルドと実行
これで、iPhone/iPod Touchの実機に書き出す準備が完了しました。早速先週作成したiProcessingのプロジェクトを書き出して、実機で動作する様子をみてみましょう。
iProcessingのプロジェクトを実機で動かしてみる
- プロジェクトの設定をProvisioningにあわせて変更する
- 変更する場所は3箇所
- 「グループとファイル」のリストから[プロジェクトのアイコン]→「Resouces」→「info.plist」を選択
- メニュバーの「エディタ」を選択、もしくはダブルクリックして内容を表示
- 「Bundle identifer」のValueを変更
- iTamabiの場合は「6W5N7VYNE9.${PRODUCT_NAME:identifier}」に
- 「グループとファイル」から一番上のプロジェクトのアイコンを選択した状態で、メニューバーの「情報」をクリック
- 「コード署名ID」→「Any iPhone OS Device」の設定を「Don’t Code Sign」から登録したProvisioning Profileにする
- iTamabiの場合は「iPhone Developper: [登録したDevelopper名]」になるはず
- 「グループとファイル」から「ターゲット」→ [実行ファイル名] を選択して、メニューバーの「情報」をクリック
- 「コード署名ID」→「Any iPhone OS Device」の設定を「Don’t Code Sign」から登録したProvisioning Profileにする
- iTamabiの場合は「iPhone Developper: [登録したDevelopper名]」になるはず
- アクティブSDKの設定を「iPhone デバイス 3.1.3」を選択
- 「ビルドと実行」をクリックしてビルド
- 自動的にプログラムが実機に転送され、実行されるはず