Media Art Ⅱ 2010
2010.09.28 : openFrameworks – プログラムの制御構造
2010.10.04 : openFrameworks – いろいろな方法で円を描く、インタラクションを付加する
2010.10.18 : openFrameworks – メディアファイルを読み込む – 音声、画像、動画
2010.10.26 : openFrameworksで、オブジェクト指向プログラミング(OOP) 前編
2010.11.07 : openFrameworksで、オブジェクト指向プログラミング(OOP) 後編
2010.11.15 : openFramewrorks – addonを使う 1:ofxBox2Dで物理演算
2010.11.21 : openFramewrorks – addonを使う 2:reacTIVision + ofxTUIO でタンジブルなインタフェイスを作る
2010.12.06 : openFrameworks – addon を使う 3 : OpenCVを利用した映像認識
2010.12.13 : openFramewoks – OSC (Open Sound Control) を利用したネットワーク連携
授業概要
- 多摩美術大学 情報デザイン学科 情報芸術コース
- 久保田晃弘 (火曜日 3〜4限) ※1
- 田所淳 (月曜3〜4限) ※2
- ※1 ただし9月28(火)、10月26(火)は田所担当
- ※2 ただし9月27(月)、10月25(月)は久保田担当
- 副手:山本詠美
- TA:関 清人(M1)、成瀬つばさ(M1)
- 教室:多摩美術大学八王子キャンパス 情報デザイン棟 25-206教室
この授業について
この授業では、openFrameworksを用いて、メディアアート作品を制作するための実践的なスキルを演習を通じて身につけます。
メディアアート作品を制作するために、プログラミングが必ずしも必要ということはありません。画像編集、映像編集、音響生成など、既存のアプリケーションを用いて高度な作品を制作することは可能です。しかし、より深いレベルでメディアそのものを扱った作品を制作しようとするとき、既存のアプリケーションでできることの枠をすぐに越えてしまいます。
コンピュータを道具として考えるとき、他の道具と大きく異る点があります。それは、コンピュータは道具自身を作りだすことができる道具であるという特徴です。既存の道具では自分の表現の要求に足りないのであれば、自分自身でその表現のための道具や仕組みを作りだすことができるのです。
こうした際に必要となるのがプログラミングの技術です。高度なプログラミングの技術を身につけることで、表現の幅は格段に拡がります。しかしながら、既存のアプリケーションを使用するのに比べると、プログラミングのスキルを身につけるのは困難を伴うことも事実です。ひとつひとつの技術を一から理解しようとすると、半年ではとてもカバーすることはできないでしょう。
この授業で扱うopenFrameworksは、制作のためのツールがすぐに使用できるように用意された、表現のためのツールキットです。図形の描画、アニメーション、音の入出力、動画、フォントの読み込みなど、制作の際に必要となる機能がたくさん詰めこまれています。openFrameworksを使用することで、短期間で高度な表現のための技術が身につけることが可能となります。
この授業を通して、本当の意味でのメディアを駆使した表現としてのメディアアート作品を制作するための基礎体力を身につけることができればと考えています。
講義ノート
- 2010.09.12 : openFrameworks入門
- 2010.09.28 : openFrameworks – プログラムの制御構造
- 2010.10.04 : openFrameworks – いろいろな方法で円を描く、インタラクションを付加する
- 2010.10.18 : openFrameworks – メディアファイルを読み込む – 音声、画像、動画
- 2010.10.26 : openFrameworksで、オブジェクト指向プログラミング(OOP) 前編
- 2010.11.07 : openFrameworksで、オブジェクト指向プログラミング(OOP) 後編
- 2010.11.15 : openFramewrorks – addonを使う 1:ofxBox2Dで物理演算
- 2010.11.21 : openFramewrorks – addonを使う 2:reacTIVision + ofxTUIO でタンジブルなインタフェイスを作る
- 2010.12.06 : openFrameworks – addon を使う 3 : OpenCVを利用した映像認識
- 2010.12.13 : openFramewoks – OSC (Open Sound Control) を利用したネットワーク連携
火曜のワークショップで扱うトピックス(予定)
- openFrameworks入門:openFrameowrksとは、サンプルを実行してみる、新規プロジェクトの作成、簡単なプログラムを作成してみる
- プログラミング基礎:openFrameworksの基本構造、変数、集合、逐次処理、反復、条件分岐
- 色と形態:openFrameworksによる描画、openGLの使用、色について、テクスチャー
- アニメーション:座標、座標の移動、数式によるアニメーション
- 様々なメディアの利用:音を扱う、動画を扱う、フォントを埋めこむ
- 生成的表現:数式による形態の生成
- オブジェクト指向:クラスを利用したプロジェクトのモジュール化
- C++ プログラミング応用:ポインタの理解、メモリの管理、デバッグの手法
- 作品制作のための実践:GUIを利用したパラメータの調整、ofxSimpleGuiToo
- 作品制作のための実践:高度なアニメーション、ofxTween
- 作品制作のための実践:物理演算、ofxBox2D、ofxMsaFluid
- 作品制作のための実践:画像認識を利用したインタラクション、ofxOpenCV
- 作品制作のための実践:ネットワークの活用、ofxOsc、ofxHttpUtils、ofxHttpServer
- 作品制作のための実践:オーディオビジュアル、音響合成言語との連携、ofxPd、ofxSuperCollider、ofxSuperColliderServer
- 作品制作のための実践:大規模なアプリケーションを構築するには、ofxMultipleApp