多摩美 – メディア芸術演習 VI – メディア・アート II 2014
第2回: openFrameworks、プログラミングはじめの一歩
創作のためのプログラミング
今回から、openFraeworksを中心に使用しながら、様々な創作のためのプログラミング技術を学んでいこうと思います。
プログラミングをするという行為は、最初のうちはなかなか思い通りにいかず苦痛を伴うものです。しかし、プログラミングに関わらず創作に関する多くの技術は、集中して没頭するうちに徐々に身についていくものです。楽器の練習やデッサン技術などを思いだしてみてください。
苦労して身についけた技術は、一度習得していまえば、今度はすぐに無くなることはありません。もちろん、最新の技術は耐えず変化していきます。しかし、今回から数回にわたってやっていくプログラミングの基礎、言い換えるなら「プログラミング的な思考法」は一度マスターすれば、一生使える財産です。
また、プログラミングができるようになると、コンピュータが既存のアプリケーションの機能を使う単純な道具から、道具自体を生みだすことのできる創作のための強力なエンジンとなります。もちろんプログラミングをしないで作品をつくるというのも一つの手段です。しかし、プログラミングができることで、創作の可能性の幅が大きく拡がります。
最初のうちは、いろいろ苦労はあると思いますが、じっくりと身につけていきましょう。
openFrameworksプログラミング初めの一歩
今回は、openFrameworksの導入を行います。前半は講義形式で以下の内容をステップバイステップで解説していきます。
- 新規プロジェクトの作成方法
- プロジェクトファイルの構成
- openFrameworksのフレームワークの構造
- ヘッダファイルとソースファイル
- setup → update → draw
- 座標
- 図形を描く
- 色を指定する
- 変数とその種類
- アニメーションの基本
後半は、クイズ形式でプログラミングの様々な手法を学んでいきます。クイズの解答のスライドは講義終了後にアップします。