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前橋工科大学 – サウンドプログラミング(環境情報デザイン) 2021

TidalCycles応用 1 – 構造を作る

前回、前々回とTidalCyclesの様々な機能について学んできました。セットアップと起動の方法、パターン生成の基本、パターンを変形する様々な関数、エフェクト、テンポ、乱数、コード、スケールなどTidalCyclesではライブコーディングに関する膨大な機能を使用することが可能です。今回は、これまでの内容を総合して、TidalCyclesで演奏のための構造をつくるにはどのようにすれば良いのか、そのヒントとなる実例をいくつか取り上げます。今回紹介する方法が全てではありませんが、実際のライブコーディングの演奏の際のヒントとなるでしょう。

スライド資料

サンプルコード

do
  d1
    $every 4 (rev)
    $sometimesBy 0.2 (slow 2)
    $sometimesBy 0.8 (jux (iter 8))
    $stack
    [
      sound "ifdrums(3, 8, 0)",
      sound "bd(3, 8, 3)",
      sound "glitch(2, 8)"
    ]
    #n (irand 64)
    #pan (rand)
    #lpf (rangex 800 18000 $slow 4 $sine) #resonance "0.2"
    #delay "0.3" #delaytime "1.125" #delayfeedback "0.5" #lock 1
    #gain "1.3"
  d2
    $sometimesBy 0.3 (jux (rev))
    $sometimesBy 0.2 (slow 2)
    $s "supersaw(3, 8)"
    #note "c4'sus4"
    |+| note "[0, 7][7, 14][14, 21][7, 0]"
    |+| note "[0, 7, 12]"
    |+| note "0"
    #lpf (range 1000 8000 $rand) #resonance "0.2"
    #sustain "0.08"
    #gain "1.0"
    #room "0.1" #size "0.4"

次回までの課題

次週は休講します (すみません)。1週間余裕があるので次週までに以下の準備をしてきてください。

課題 : 5分間ライブコーディングパフォーマンス

  • ライブコーディングで5分間の音楽を中心にしたパフォーマンスを行う
  • 前回は3分程度だったが、今回はより長い時間のパフォーマンスを目指す
  • 使用する環境は、TidalCycles、Sonic Piから好きな方を選択
  • 完成度よりも、パフォーマンスに慣れることを目標にします!