人工言語入門 A 2010
ガイダンス、Processingとは
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この授業の目的
- Processingという開発環境を用いて、プログラミングの基礎を学ぶ
- 自分でプログラミングして、何かを表現することができるようになる
授業の対象
- はじめてプロブラミングに触れる方
- 基礎の基礎からやるので、未経験者でも心配ありません
授業形式
- 人工言語入門(A) I と人工言語入門(A) II は一体化した授業として行う
- どちらか片方だけ受講するというのは不可
- 講義と実習を交えて、ワークショップ形式で行う
- 質問は講義内でも積極的にしてOK、質問がある場合は挙手してください
授業のWebサイトについて
- 授業のサイトに随時講義内容は更新されます
- URLは、https://yoppa.org/proga10/
成績評価の基準
- 課題提出内容,履修態度などを総合的に評価する
- 出席、履修態度:30%
- 中間課題:30%
- 最終課題:40%
※ 注意!! 出席していても授業に参加していなければ欠席扱いにします
- 寝てる
- 他のことをやっている (twitter、mixi、YouTube、2ch.、チャット ..etc.)
- 私語など他の受講者に迷惑になるような受講者は、退席してもらうこともあります
参考文献
- 田所淳, 比嘉了, 久保田晃弘「Beyond Interactoin – メディアアートのためのopenFrameworksプログラミング入門」ビー・エヌ・エヌ新社
- 前川 峻志, 田中 孝太郎「Built with Processing 」ビー・エヌ・エヌ新社
- Casey Reas, Ben Fry ”Processing: A Programming Handbook for Visual Designers and Artists” MIT Press
- Daniel Shiffman ”Learning Processing: A Beginner’s Guide to Programming Images, Animation, and Interaction (Morgan Kaufmann Series in Computer Graphics)” Morgan Kaufmann Pub
参考Webサイト
- Processing.jp – 日本語の情報のポータルサイト
- Ben Fry – 開発者の一人
- C.E.B. Reas – もう一人の開発者
- CreativeApplications.net – Processingなどのソフトウェアを用いた創造的なアプリケーションやプロジェクトを紹介
- Flight 404 – Processingを利用して様々な作品を発表しているアーティスト
- Gallery of Computation | generative artifacts – Processingの作品をソースコード付きで公開
Processingとは何か?
Processingは、イメージやアニメーションそしてサウンドのプログラミングをしたいと思っている人々のためのオープンソースのプログラミンング言語であり開発環境です。アーティスト、デザイナー、建築家、研究者、そして趣味として使う人が、プロトタイピングや制作のために使うものです。ビジュアルな文脈でコンピュータプログラミングの基礎を教えるため、そしてソフトウェアのスケッチブックとして、またはプロフェッショナルのための制作ツールとして作られています。Processingは、アーティスト達やデザイナー達によって、おなじ分野の商業ソフトウェアへの代替手段として開発されています。(processing.orgより)
特徴
- JavaやC++でプログラミングするよりも遥かに容易に、スケッチするようにインタラクティブなビジュアル・プログラミングを構築できる
- スレッド、ダブルバッファリングなど、初級者にとってハードルとなる技術的な詳細を外し、アイデアの実現に専念できる
- 独自のシンタックスで書かれたプログラムをJavaコードに変換する
- コードは実行可能なJavaアプッレットとして書き出すことが可能
- PostScript、OpenGLの機能セットを利用した、カスタム2D/3Dレンダリングエンジンを使用
- 既存のJavaライブラリを統合することで容易に拡張が可能
- 無料で利用できる
- Windows、MacOSX、Linuxで実行可能
Processingに触れてみる
まずはProcessing.exeを起動してみる。起動画面が表示されるはず。
Processingのメニューについて
- Run:プログラムを実行する
- Stop:プログラムを停止する
- New:新規にプログラムを作成する
- Open:既存のファイルを開く
- Save:作成したプログラムを保存する
- Export:Javaのアプレット形式に変換する
とりあえずプログラムを実行してみる
とりあえず、何も入力せずに「Run」ボタンを押してみる。新規に小さなWindowが表示されグレーの領域が表示されるはず。
かんたんな形を描いてみる
エディターの画面に次のプログラムを入力
[code lang=”java”]
line(0, 0, 100, 100);
[/code]
斜めに線が描かれる。
さらに命令を追加してみる
[code lang=”java”]
line(0, 0, 100, 100);
ellipse(50,50,80,80);
[/code]
線の上に円が描かれる。
Processingでプログラムをする利点
- 簡単な命令(関数)で形を描くことができる
- 面倒な処理は勝手にやってくれる – Windowの生成、描画する領域の生成など
- プログラムの書き出し – Java Applet、実行ファイル形式
- クリエイティブな部分にのみ専念できるという利点
Exportを使用してみる
「Export」ボタンを押すだけで、JavaAppletとして書き出すことができる。
作品鑑賞
Processing制作に参考になりそうな映像作品を紹介します。
- d.v.d. “01 < 01 (01 less than 01)”
- flight404, ”Solar, with lyrics.”
- Karl Kliem / Dienstestelle & Alva Noto “Berlin” SonicActsXI DVD
- C.E.B. Reas “Process 4 – Process 9″ SonicActsXI DVD
- lia & @c “int.16/54//son01/30×1″ SonicActsXI DVD
- Frank Bretschneider “looping II” SonicActsXI DVD
- Glanular Synthesis “FELD” SonicActsXI DVD