多摩美 - メディア芸術基礎 II 2016
CMSを使ってみる – Tumblrの使い方とカスタマイズ
企業のホームページや、ニュースなどの情報サイトでは、常に大量のWebページを扱い頻繁に更新しています。このような大規模なWebサイトでは、手作業で1ページずつHTMLとCSSを記述していては膨大な作業量になってしまいます。
現在では多くのWebサイトで「コンテンツマネジメントシステム(Contents Management System = CMS)」と呼ばれる、Webサイトを構成するテキストや画像などのデジタルコンテンツを統合・体系的に管理し、配信など必要な処理を行うシステムを使用しています。CMSを利用することで、簡単にページを追加、更新、管理することが可能となり、またサイト全体のデザインの統一やアクセス解析など、様々な機能を使用することが可能となります。
CMSには無料のもの、有料のもの、サーバー側で使用する言語などに応じて様々なシステムがあります。現在CMSのマーケットシェアは、圧倒的にWordPressというシステムで占められています。2016年10月の時点で、全てのCMSのうちWordPressの割合は70%という調査結果もあります。
しかし、WordPressを利用するためには、Webサーバーで自由にプログラムを動かせる環境が必要となるため、完全に無料で使用することは困難です。そのため、今回はTumblrというサービスを利用してCMSを体験します。TumblrはブログとSNSを足したようなサービスですが、工夫をすることでCMSとして利用することが可能です。このTumblrのCMS的な利用について取り上げていきます。