メディア芸術の基礎 2016 – 東京工科大学
第7回: メディア芸術基礎 – 3DCGプログラミング
これまでProcessingで表現してきた内容は、基本的に平面の上に描かれる2次元の図形やアニメーションでした。今回はここに奥行を加えて3次元空間での表現をProcessingでプログラミングする手法について解説していきます。
コンピュータのディスプレイは、2D(縦横に並んだピクセル)です。ここの2Dのスクリーンの中で3Dの図形を表現するには、奥行や前後の重なりは擬似的に表現するしかありません。スクリーン画面に、立体や空間などの3次元の存在を投影して描画するイメージです。2次元平面に3次元の存在を投影するには、様々な数学的な知識が必要となります。Processingではこうした演算を自動的に行うことが可能です。3次元の座標系をそのまま使用してプログラムすると、Processing側でその値をもとに3Dの座標を2次元のスクリーン上に変換し、さらに奥行きや前後の重なりを自動的に計算してくれます。