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教える側の意識もアップデートしないとね

今期は、いろいろな講義や演習で積極的に生成AIを導入してみた。この一年間だけでも生成AIの技術は爆速で進化していて、画像や映像、音楽、プログラム、テキストなどアウトプットがどんどん高品質になった。ただただ驚くばかり。今後は「学ぶ」「教える」ということについての意識もアップデートしないといけないのかもなあと漠然と感じる。

語学の学習などが典型的だけど、これまではまずはコツコツと努力してある程度の知識量を身につけないと話にならなかった。でも、最近はそれを補完する技術がどんどん登場してきている。では、今後必要になるものは何だろう?

個人的には「感受性」と「好奇心」なんじゃないかと最近思う。

これからは、好奇心を持った人にとって無限に知識を得ることができる夢のような時代になる。でも興味を持って調べないと何も変わらない。なので、好奇心というか好きなものに対する熱量が大きな差を生みそう。そして、そのためには様々な対象に対して感動してのめり込むことのできる感受性が必要となる。

そんなことを考えていたところ、MIT Media Lab.教授のMitchel Resnickの書いた “Generative AI and Creative Learning: Concerns, Opportunities, and Choices” という記事を読んで、まさにこれだよなあと確信した。

感受性や好奇心はスパルタ式な詰め込教育や、伝統的な「講評会」的なダメ出し教育では身につかないような気がする。教える側の意識もアップデートしていかないとね。