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ダブリン2日目

4月23日、ダブリン2日目。

朝起きて、ホテル1階にある食堂へ行ってみる。なんだか僕のイメージしていた陰鬱なアイルランド人というのとは正反対の陽気な小太りのおじさんに席に案内してもらう。どうやらこの人が宿の主人みたい。いきなりものすごい早口でメニューの説明を受ける。全く何を言っているのかわからない。何度も訊き直して、ようやくオーダーする。今回もソーセージやベーコンと目玉焼きが主なアイルランド式朝食。美味い。食後にちょっと休憩した後、外に出る。

今回は無難にバスで街の中心まで移動することができた。中心部にある旅行者向けのインフォメーションセンターで、バスの路線図やバスツアーのパンフ、中心街のパブマップなど、情報を入手。最後に街の名所を一通り巡るバスツアーのチケットを購入。まずはバスで回って、街の大体のイメージを把握することにする。バスはベルファストと同様に上の屋根が取り外された、2階建のバス。ダブリンの名所20箇所を巡るコースを1時間くらいかけて一周する。その間に自由に乗り降りして、また別のバスに乗ることができる。まず始めに街の名所を巡るにはとても便利。

まず初めに降りたのは、St. Patrick’s Cathedralという大きな教会。巨大な尖塔がそびえ建っていた。中に入ると、ステンドグラスに囲まれ、アーチ型の天井が連なった荘厳な空間。ちょうど練習中らしくパイプオルガンの音が神々しく空から降ってきて空間内に響き渡っていた。普段、宗教に縁ない僕でも敬虔な気持にさせられる。普通の人にも圧倒的な神の存在を体験をさせるという目的のために、教会はとても良くできた「装置」なのだなあと思う。

次に降りたのが、Phoenix parkというダブリンの北西に広がる巨大な公園。とにかく広い。広すぎて全貌がわからないくらい広い。緑の芝生が延々と続いていた。公園内には動物園も併設されているので、軽く見学。

次に立ち寄ったのが、個人的に一番行ってみたかった、Guiness Storehouseというギネスビールの古い工場を見学できる場所。このバス停では大量に人が下車する。かなりの人気スポットのようだ。工場のいかにも古そうな門をくぐり、入口に到着。建物の中は古い工場はそのまま生かしつつ、エレベーターや展望台などの設備を増築した、とても綺麗な設備。クイーンズ大学の音楽学部の古い校舎を見学した時にも思ったのだが、こうやって古いものを生かしながら現代の技術を生かして生まれ変わらせるという技術は、なかなかのものだと思う。

ギネスの製造過程や歴史を巡る充実した見学コースもあるのだが、早く新鮮なギネスを飲みたいという誘惑には勝てず、見学は適当に端折って、最上階の展望台にあるバーに行く。ここでは、ダブリン市街を見下ろす360度ガラス張りの空間で工場直送のギネスを飲むことができる。最初の1杯は見学コースの入場料に含まれているので、躊躇なくパイントを注文。やはり美味い。展望台で飲み終ったあと、ひとつ下の階にあるレストランで遅めの昼食を採る。ギネスを飲みながら、ビーフのギネスビール煮を食べる。まさにギネス漬け。食べおわるとなんだかホワっとほろ酔い気分。最後に1Fのショップでおみやげを購入し、バスに戻る。

そのまま街の中心街まで移動し下車。ショップを覗いたりしながらふらふらと歩く。おみやげを持っているので荷物が多く、一度ホテルに戻ることにする。

ホテルで荷物をおろしたら、そのまますぐに引き返すつもりが、ギネスで大分酔っていたのか、そのままベッドで寝てしまった。気付いたら夜。ベッドの上で昨日スーパーで買ったギネス缶を飲みながら本を読んでいたらまた眠くなり、そのまま就寝。