yoppa.org


芸大 - 人工知能と創作 2024

動画生成AIを使ってみる

本日は、生成AIを利用した動画生成に挑戦します。まず始めに現状の動画生成AIの状況について解説します。その上で現在利用可能な様々な動画生成のサービスとその特徴を紹介し、実際に動画生成を体験してみます。最後に参考として無料で利用可能な動画編集アプリケーションを紹介します。

スライド資料

本日の内容

  • 生成AIによる動画の生成に挑戦
  • 様々な動画生成AIサービスを紹介
  • 実際に使用してみる
  • フリーの動画編集アプリの紹介

生成AIによる動画の生成に挑戦

現状での動画生成AIの注意点

  • 画像生成AIと同様、様々なサービスが公開されている
  • しかしながら、フリーで制限無く利用できるサービスは少ない印象
  • 日々進化しているので、今回の情報も来年には古くなっている可能性大

Sora AI の衝撃!

  • Sora AI: OpenAIが開発した動画生成AIモデル、2024年2月発表
  • テキストプロンプトから高品質な動画を生成
  • ディフュージョンモデルを活用し、連続性と詳細な映像を実現
  • 一般公開は未定で、現在はクリエイターや映画製作者と協力し、フィードバックを収集中

Sora AIのデモ動画

Playlist – Sora by Open AI

プレイリストからいくつか抜粋

air head · Made by shy kids with Sora
Tammy Lovin · Sora Showcase
Niceaunties · Sora Showcase

別の動画生成AI (Runway ML) による短編映画

Battalion – My First Ever 5 Minute Gen AI Short Film

主要な動画生成サービス

参考: (まだ一般には非公開)

Dream Machine by Luma AI

Luma AIの「Dream Machine」は、テキストや画像から高品質な動画を生成するAIツール。ユーザーはプロンプトを入力するだけで、最大5秒間のリアルな動画を簡単に作成可能。無料プランでは月30回の動画生成が可能で、商用利用には有料プランへの登録が必要。

Gen-3 Alpha by Runway

Runwayの「Gen-3 Alpha」は、テキストや画像から高品質な動画を生成するAIツールである。ユーザーはプロンプトを入力するだけで、最大10秒間のリアルな動画を簡単に作成可能だ。無料プランでは利用できず、有料プランへの登録が必要である。

Pika 1.5 by Pika Labs

Pikaは、AIを活用した動画生成プラットフォームである。ユーザーはテキストや画像を入力することで、短い動画を自動的に作成できる。特に、3Dアニメーションやカートゥーンスタイルの動画生成と編集が可能で、直感的なユーザーインターフェースを備えている。また、Discord上で動作し、無料で利用可能である。

Kling Video 1.5 by Kling AI

Kling Videoは、中国の動画共有プラットフォーム「快手(Kuaishou)」が開発した動画生成AIツールである。ユーザーはテキストや画像を入力することで、最大10秒間の高品質な動画を生成可能だ。解像度は1080p、フレームレートは30fpsに対応し、物理法則の理解や複雑な動作の正確なモデリングに優れている。また、メールアドレスでの登録により、世界中のユーザーが利用できるようになった。

実習: 動画生成AIを使ってみる

どの動画生成AIを使うか?

無料で使用したい!

Luma AI Dream Machineがおススメ

  • プロンプトから生成
  • 画像をアップロードして続きの動画を生成
  • 生成した動画の結果から、さらに次の動画を生成
  • いろいろ試してみましょう!

より本格的に動画生成を行いたい

Runway MLがおススメ

  • プロンプトから生成
  • 画像をアップロードして続きの動画を生成
  • カメラワークなどを細かく指定
  • 無料で試せる回数はごく僅か (クレジット制)

参考: Runwayによる動画生成のテクニック


Masterclass: AI film Directing in Runway Gen 3 – Create Stunning Cinematic Shots!

参考: フリーの動画編集アプリの紹介

生成した動画素材をどうやって編集するか?

しかし無料でとても高機能の動画編集アプリもあります

DaVinci Resolve

  • フリーで利用可能な動画編集アプリ
  • Ultra HD 4K (3840×2160) までの解像度に対志
  • 高度なカラーグレーディング機能

次回までの課題

制作課題:「幻覚 – バッド・トリップ」

課題:

現代の生成AI技術がもたらす映像生成の可能性を探りながら、「幻覚 – バッド・トリップ」というテーマを動画で表現してください。不安や混乱、非現実的な体験をもたらすような映像作品を制作してください。視覚的な歪みや感覚の揺らぎといった要素を取り入れ、現実と幻覚の境界が曖昧になるような演出を試みてください。

  • 映像の長さ: 5秒〜1分程度
  • 動画生成AIを使用した映像を素材にすること
  • 生成した動画を素材にして映像編集アプリで編集しても良い
  • 次回の演習で提出と発表をしていただきます!

アンケート

本日の講義に参加した方は以下のアンケートに回答してください。

アンケート