iBooks Author: ウィジェットの概要

「iBooks Author」には、ブックに簡単にインタラクティブオブジェクトを追加するためのさまざまなウィジェットが用意されています。以下のタイプのウィジェットがあります：

• ギャラリー：読者がスワイプして閲覧できる一連のイメージ。各イメージにはカスタムな見出しが付けられます。
• メディア：読者が再生できるムービーまたはオーディオファイル。
• 練習問題：複数選択形式または解答にドラッグする形式の、対話型の一連の問題。
• Keynote：「Keynote 5.2」で作成されたスライドショーなどのプレゼンテーション。
• インタラクティブイメージ：コールアウト（ラベル）付きのグラフィック。読者がパン操作や拡大／縮小操作によってグラフィックの特定部分についての詳細を表示できます。
• 3D：読者が操作できる 3D COLLADA （.dae） ファイルを追加します。
• スクロールサイドバー：周囲のテキストに関連しているが、メインのテキストフローには属さない内容。テキストやイメージ、図形が含まれます。完成したブックでは、読者がサイドバーの内容をページの残りの部分とは別にスクロールできます。
• ポップオーバー：完成したブックで読者がイメージをタップすると開くオーバーレイ。テキストやイメージ、図形が含まれます。
• HTML：HTML5 ウィジェット（拡張子 .wdgt）。

ウィジェットは、追加（ツールバー の「ウィジェット」ポップアップメニューから選択します）した後に、ウィジェット インスペクタ を使ってカスタマイズできます。ウィジェットインスペクタで使えるオプションは、選択中のウィジェットの種類によって異なります。ウィジェットを追加すると、対応するインスペクタコントロールが表示されます。

以下のインスペクタコントロールはほとんどのウィジェットで利用できます：

• レイアウト：ポップアップメニューを使ってラベルと見出しの位置（ウィジェットの上または下）を選択します。
• タイトル：ウィジェットにタイトルを付けるにはこのチェックボックスを選択します。タイトルには図または図表などのラベルを使うこともできます。これらのラベルには、ブック全体を通じて自動的に番号が振られます。
• 見出し：ウィジェットに見出しを付けるにはこのチェックボックスを選択します。完成したブックで見出しのテキストの一部が表示されていない場合、読者は見出しをスクロールできます。
• 背景：このチェックボックスを選択すると、ウィジェットの背景をカスタマイズできます。「余白」スライダをドラッグすると、表示される背景の割合を変更できます。
• アクセシビリティの説明：アクセシビリティ用の説明を追加します。この説明は、iPad にオブジェクトが表示されると VoiceOver（視覚障害者用の Apple のスクリーンリーダー）によって読み上げられます。このフィールドを空白のままにすると、オブジェクトのデフォルトの説明が読み上げられます。
  タイトル、ラベル、見出しなど、ウィジェットに関連するテキストは自動的に読み上げられます。

読者がウィジェットをタップしたとき、ウィジェットをフルスクリーンで表示できるようにできます。

カスタムウィジットを表示する

JavascriptやHTMLを使用してカスタムのウィジットを開発することも可能です。下記のリンクからカスタムのウィジットでどんなことができるのか体感してみましょう。

• http://bookry.com/