前橋工科大学 – メディアアート・プログラミング (アプリケーション開発) 2020
TouchDesigner中級編(1) – インスタンシングとカメラワーク
前回までの内容で、SOPとGeometry COMPを用いることで3Dオブジェクトをレンダリングすることができるようになりました。このやり方で複数のSOPをレンダリングすることも可能ですが、大量のオブジェクトを配置するとすぐにPCの描画性能の限界になってしまいます。
TouchDesingerの描画に使用されているOpenGLでは、ジオメトリーのコピー (インスタンス) を大量に生成してGPUで処理することが可能です。そうすることで、大量の3Dオブジェクトを一度に描画することが可能となります。この手法を「インスタンシング (ジオメトリーインスタンシング)」と呼んでいます。インスタンシングによって大量の3D形状の全体的な動きや色をコントロールして量感のある表現が可能となります。TouchDesignerの表現力を高める重要な手法となりますので、しっかりと理解していきましょう!
映像教材
スライド教材
サンプルファイル
本日の課題
今日つくったプログラムを改造して以下のようなプログラムを作成してみましょう!
- インスタンスの形状を変えてみる (円、立方体、グリッド、トーラス…)
- 頂点情報を抽出している形状を変形させてみる
- 立体の形状を変更
- 立体を変形 (スケール、ノイズ)
- 自分なりに工夫して、美しい形状を作ってみましょう!