アンビエント・インターフェイス 2018
- 多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース
- 対象:2年 (選択必修)
- 後期第4クォーター
- 月曜曜3〜4限(田所)、火曜3〜4限(やんツー)
講義概要
このワークショップでは、身につけることが出来たり、環境の中へと溶け込んでいるような「アンビエント」な作品を制作します。ArduinoやRaspberry Piなどの小型で安価なコンピューターの普及や、IoTのように様々なモノがインターネットに繋がっていく昨今、コンピューターやインターネットは、僕らの身の回りの空間を充填する大気のような存在になりつつあります。こうした状況において、それらをどのように捉え、デザインすることができるか。また、どのような関係性 = インターフェイスを構築できるかを作品の制作を通じて考察します。
今期のテーマ : 環境のインターフェイスとしての機械学習
スマートスピーカー、監視カメラ、コンテンツのリコメンドなど、機械学習を活用したテクノロジーは既に私達の生活に深く入り込んでいます。機械によって整理された「スマート」な環境は、生活の中に当たり前のように浸透し空気のような存在になっていくでしょう。
しかし、日常になりつつある機械学習について、実際にその内部でどのように学習が行われ処理をしているのか、正しい知識を持っている人はあまり多くはありません。多くの人にとっては、何だか凄そうな技術としてブラックボックス化しています。その結果「AIに人間が支配される」といった過剰な恐怖心や、「AIで何でもできる」といった過度な期待が生まれがちです。
今期のアンビエントインターフェイスでは、機械学習を簡単にプログラミング可能なml5.jsというライブラリーを用いて、偏見を持つことなくその可能性について探求します。その上で、この技術を応用してどのような表現が可能なのかについて考え、実際に作品制作を行います。