Webアニメーション 2010
アニメーション入門 1:アニメーションの原理、動きの表現
アニメーションのしくみを学ぶ
DVD「ノーマン・マクラレン作品コレクション」パイオニアLDC、より「ノーマン・マクラレンのアニメーション講座 1」を視聴
- 映画のフィルムとコマ
- あるコマと次のコマの違いが「動き」となる
- 撮影台を使用した、アニメーション撮影の手順
- 直線AからBまで移動するアニメーション
- 何回の動きでAからBまで移動するのか
- アニメーションの重要な要素「テンポ」
- 2地点間の分割数によるテンポのスペクトラム
- 「動きの距離」がアニメーターにとってとても重要
従来のアニメーションとFlashでのアニメーションの違い
- 基本的な原理は従来のアニメーションと同じ
- あるコマと次のコマとの差が動きとなる
- しかし、より効率的に、なめらかなアニメーションが作成できるよう工夫されている
- 同じ動作を何度もくりかえすのはコンピュータが得意とすること
- その部分は人間がやるのではなく、自動化する
トゥイーンとは
- トゥイーンという概念が重要
- もともとはアニメーション用語、主要アニメーターが重要なフレーム (主要な変更を含むフレーム) だけを描画し、アシスタントがその間のフレームを描画するという工程を指したもの
- Flashでも同様に、主要となるコマ(キーフレームと呼ぶ)を描くだけで、あとはアシスタント(コンピュータ)が残りのフレームを自動的に描いてくれる
- モーショントゥイーン:「動き」のトゥイーン、ステージに配置したもの(インスタンス)を、移動、拡大、縮小、回転などすることができる
- シェイプトゥイーン:「形」のトゥイーン、ステージに配置したもの(インスタンス)の形状を変化することができる
実際にアニメーションを作ってみる
A地点からB地点まで直線移動するアニメーションを作成する
- 「Flashファイル(AS3.0)」で、新規作成
- ツールボックスの楕円ツールを選択して、ステージ上に円を描く
- 矢印ツールで描いた円の全体を選択する。網点で選択範囲が表示される
- メニューから「挿入」→「シンボルに変換」を選択。ダイアログボックスが表示されるので、このエレメントの名前をつけ、タイプを「グラフィック」にして[OK]ボタンを押す
- 作成した物体(インスタンス)が選択された状態で、メニューから「挿入」→「モーショントゥイーン」を選択
- 自動的に1秒分の長さのモーショントゥイーンが作成される
- 最終フレームを選択した状態で、物体(インスタンス)を移動する。移動経路(モーションパス)が表示される。
- モーションパスは変形することも可能、いろいろな動きを作ってみる
- 最後のフレームの右端にマウスポインタを重ねて、マウスポインタが「←→」という表示になった状態で左右にドラッグすると、アニメーションの長さ(テンポ)を変更できる
- メニューから「制御」→「再生」または、[Enter]キーで、アニメーションを再生する
拡大、縮小、回転
- 自由変形ツールを使用すると、移動だけでなく、拡大、縮小、回転することも可能
- 表示される枠の周囲8箇所にあるコントロールポイントで、拡大、縮小、変形することが可能
- 枠の角にマウスポインタを近づけて、矢印が回転する表示になったポイントで、物体を回転することができる
- 変形、回転を使用して、いろいろな動きを試してみる
レイヤーの活用
- 複数のシンボルをアニメーションさせるには
- ひとつのモーショントゥイーンには1つのシンボルしか使用してはいけない
- 2つ以上のシンボルがあると、トゥイーンは生成されないはず
- 複数のシンボルをトゥイーンするには、レイヤーを活用する
- レイヤー = 層、ステージ上に複数の透明なセルが積み重なっているイメージ
- レイヤーを重ね合わせることで、複数の動きを同時に表現可能
- レイヤーの追加は、タイムラインの左下にある、レイヤーの追加ボタンから