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芸大 - 人工知能と創作 2024

人工知能、機械学習、深層学習、生成AIについてTeachable Machineで機械学習体験

本日の講義では、まず前回の課題で取り上げた人工知能(AI)、機械学習(ML)、深層学習(DL)、および生成AI(GenAI)の定義とそれぞれの特徴について解説します。その後、Teachable Machineを使った機械学習の基本的な体験を通じて、実際にモデルを訓練し、画像分類を行う流れを体感してもらいます。特に転移学習の仕組みと少数のデータで高精度な判別が可能となる理由についても触れます。最後に、生成AIの本質であるTransformerモデルに焦点を当て、次回へとつなげます。

スライド資料

本日の内容

  • 前回の課題の解説
    • 人工知能、機械学習、深層学習、生成AI、それぞれの定義と意味
    • GPTとは?
  • 機械学習について理解する
    • Teachable Machineで機械学習体験!
  • 生成AIの本質に迫る: Transformerについて
    • ニューラルコンピューティングからGPTへと至る30年の歴史

前回の課題の解説

  • 課題1: 4つの用語の定義
    • 人工知能 (Artificial Intelligence, AI)
    • 機械学習 (Machine Learnig, ML)
    • 深層学習 (Deep Learning, DL)
    • 生成AI (Generative AI, GenAI)
  • 課題2: GPTについて
    • GPTとは?
    • 「G」「T」「P」の意味

「人工知能」「機械学習」「深層学習」「生成AI」それぞれの定義と意味

映像を視聴

Introduction to Generative AI

ポイント:

  • AI、ML、DL、Gen AIの定義
  • 学習について (教師あり学習、教師なし学習)
  • 深層学習、ディープニューラルネットワークについて
  • 生成AIは深層学習の一部
  • 生成モデルと識別モデル
  • 大規模言語モデル: PaLM、LaMDAなど
  • Transformerモデルの重要性
  • Text-to-Text、Text-to-Image、Text-to-Videoなどの様々な生成AIモデル

Teachable Machineで機械学習体験

Teachable Machine
  • Googleの提供するTeachable Machineにアクセス
  • 本格的な生成AIについて考えていく前段階として、機械学習の基本を学ぶ
  • 教師あり学習 (転移学習) の基本の流れを体験
  • 画像読み込み → ラベル付け → 学習 → クラス分け (判別)
  • 様々な画像で試しながら実感してみる!

なぜ少数の画像で判別できるのか?

  • 画像のクラス分け (Image classification)
  • 本来であれば膨大な学習データが必要
  • 画像 + ラベルのセット

大規模な画像データベースの例: ImageNet

ImageNet

  • 物体認識の研究で用いるために設計された大規模な画像データベース
  • 2024年10月現在、14,197,122個の画像を学習

転移学習 Transfer Learning

  • Teachable Machineが少数の画像で学習できる原理
  • あるタスクで学習したモデルを、関連する新しいタスクに適用させる手法
  • ゼロからネットワークを学習させるよりも高速で簡単
  • 学習にかかる時間を短縮できる
  • 学習対象となるサンプルデータの不足を補うことができる

転移学習はどのように動作しているのか

実習: Image Projectで遊んでみる!

  • Teachable MachineのImage Projectで遊んでみましょう
  • どのような判別をさせてみたら面白いことができそうか?
    • 画像を学習させてみる
    • イラストを描いて判別させてみる
    • ジェスチャーを学習させてみる
      ..etc.

次回予告 – 生成AIの本質に迫る

GPTとは? GPTに至る歴史

次回はいよいよGPTについて迫っていきます! 事前に予習したい方は以下のビデオを視聴してみてください。

ChatGPT: 30 Year History | How AI Learned to Talk