デザインとプログラミング 2017
- 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
- 総合政策学部・環境情報学部
- 2017年度秋学期、水曜日3時限
- 教室: ι11
- 担当教員: 田所淳
- 履修条件: PC (macOS、Windows、Linuxのいずれか) の基本操作について習得していること。
- 学生が準備するソフト・機材: macOS、Windows、LinuxのいずれかのOSがインストールされたノートPC
講義ノート
- イントロダクション – Creative Codingとは? Processsing について
- かたちとコード – Processingで図形を描くには?
- 反復と乱数
- 動きを生みだす – アニメーションとベクトル
- 生成的な形をつくる – Processing オブジェクト指向プログラミング入門
- Processingで画像データを扱う – 画像の分析・再合成
- Processing Libraries 1 : ControlP5 – GUIを作成する
- Processing Libraries 2 : Sound – 音の再生と視覚化
- Processing Libraries 3 : OpenCV for Processing – コンピュータ・ビジョン、映像を使ったインタラクション
- 最終課題のヒント – インタラクションを表現する
- Beyond Processing – 次のステップへ!
- 最終課題について
科目概要
プログラミング言語/開発環境であるProcessingを使用して、デザインとプログラミングについて考察する。また、実際にコーディングしながら実習・作品制作を行う。主にプログラミングの初心者を対象に、視覚的な表現を通して、プログラミングの基礎(制御構造、くりかえし)から始まり、最終的には、3D表現や画像処理、データ解析などを用いた高度な表現を取得することを目標とする。
主題と目標/授業の手法など
この授業では、プログラミングを通してデザインについて考えます。デザインといっても、一般的に連想する図案や形態を扱う「グラフィックデザイン」という狭義の意味にとどまらず、「インタラクションデザイン」や「サウンドデザイン」、さらにはコーディングの際の「デザインパターン」など、幅広い意味でデザインを捉え、プログラミングによって実現していきます。
授業では、オープンソースのプログラミング言語/開発環境であるProcessingを使用します。Processingは、MITメディアラボを発祥とする視覚的な表現やデザインのための開発環境で、初心者でもすぐにプログラミングが始められるよう設計されています。
Processingを用いたプログラミングの基本から始めて、最終的にはProcessingを用いた3D表現や画像処理、データ解析など、高度なプログラミングによる表現が可能となることを目標とします。
教材・参考文献
- ベン・フライ(著)、ケイシー・リース(著)、中西泰人(監修)、安藤幸央(翻訳)、澤村正樹(翻訳)、 杉本達應(翻訳)、Processing:ビジュアルデザイナーとアーティストのためのプログラミング入門、ビー・エヌ・エヌ新社、2015、688p
- 田所 淳(著)、齋藤あきこ(著、編集)、Beyond Interaction – クリエイティブ・コーディングのためのopenFrameworks実践ガイド、改訂第2版、ビー・エヌ・エヌ新社、2013、282p
- Casey Reas(著)、Ben Fry(著)、船田 巧(翻訳)、Processingをはじめよう 第2版 (Make: PROJECTS)、オライリージャパン、2011、252p、(Make: PROJECTS)、2016、284p
- Casey Reas(著)、久保田 晃弘 (監修)、吉村 マサテル(翻訳)、FORM+CODE -デザイン/アート/建築における、かたちとコード、ビー・エヌ・エヌ新社、2011、184p
- ダニエル・シフマン (著), Daniel Shiffman (著), 尼岡 利崇 (監修), 鈴木 由美 (編集), 株式会社Bスプラウト (翻訳)、Nature of Code -Processingではじめる自然現象のシミュレーション、ボーンデジタル、2014、440p
- マット・ピアソン (著),沖 啓介(翻訳),久保田 晃弘(監訳)、ジェネラティブ・アート-Processingによる実践ガイド、ビー・エヌ・エヌ新社、2014、245p
- Hartmut Bohnacker (著), Benedikt Gross (著), Julia Laub (著), 国分 宏樹 (監修), 深津 貴之 (監修), Claudius Lazzeroni (編集), 久保田 晃弘 (その他), Generative Design ―Processingで切り拓く、デザインの新たな地平, ビー・エヌ・エヌ新社、2016、488p
提出課題・試験・成績評価の方法など
履修態度、課題提出(中間課題・最終課題)の内容を総合的に評価します。
履修上の注意
- PC (macOS、Windows、Linuxのいずれか) の基本操作について習得していること
- macOS、Windows、LinuxのいずれかのOSがインストールされたノートPCを持参すること