クリエイティブコーディング 2024
講義概要
テーマ: コードで創造的に表現する
クリエイティブコーディングとは、機能ではなく表現のためのコンピュータプログラミングだ。この講義ではクリエイティブコーディングのためのアプリケーションを活用し、グラフィクス、アニメーション、オーディオビジュアル、ジェネラティブデザイン、インタラクションといったクリエイティブコーディングのための制作のための技術の基礎から応用までを学んでいく。現在多くのアーティストや制作現場で実際に使用されている制作環境であるTouchDesignerをメインの開発環境として、制作環境の基本操作から始めて最終的に自身の作品を制作できる技術の習得を目指す。このような能力は、デザイナー、エンジニア、アーティストなど、様々なクリエイティブな職業で求められるものであり、本講義はその基盤となる。
キーワード
情報メディアデザイン、コンピューテーショナルデザイン、プログラミング、メディアアート
最終課題について
テーマ: 「オーディオビジュアル」
TouchDesignerを用いて音を視覚化するプログラムを作成してください。使用する音源は自由です。既存のサウンドファイルを使用しても構いません。
さらに余裕のある方は、複数のプログラムをAAVJを使用してミックスし、音楽にあわせてパフォーマンスを行ってください。
達成度に応じて2段階の課題を設定しました
- 必須の課題 (全員発表)
- TouchDesignerで音を視覚化したプログラムを作成
- 既存のサウンドファイルのループでOK
- 基本のサンプルを改造すればできるはず!
- 応用課題 – パフォーマンス (できる人は目指したい)
- 作成した複数プログラムをAAVJを使用してミックス
- 音楽にあわせてパフォーマンス
制作方法の詳細は最終課題に向けてを参考にしてください。
講義ノート
- TouchDesigner 初めの一歩 – インストールと操作の基本
- TouchDesigner基本 1 – オペレータについて TOP CHOP SOP DAT COMP MAT
- TouchDesigner基本 2 – TOPを極める!
- TouchDesigner基本 3 – SOPを極める!
- TouchDesigner中級編 1 – パーティクル表現
- TouchDesigner中級編 2 – CHOPによる3Dジオメトリの操作
- TouchDesigner中級編 3 – オーディオビジュアル 1
- TouchDesigner中級編 4 – プロジェクトの構造化
- 最終課題に向けて
関係科目
情報メディアデザイン、プログラミング、クリエイティブコーディング、サウンドプログラミング
成績評価
中間課題発表 (30%)
最終課題発表 (70%)
参考書
- BEYOND INTERACTION : クリエイティブ・コーディングのためのopenFrameworks実践ガイド, 田所淳著, ビー・エヌ・エヌ新社, 2020.10
- 演奏するプログラミング、ライブコーディングの思想と実践 : Show us your screens, 田所淳著, ビー・エヌ・エヌ新社, 2018.12
- 文化庁メディア芸術祭1997-2022 : 25年の軌跡 = Japan Media Arts Festival 1997-2022 : 25 years of progress, 竹見洋一郎, 粕川雅編集, 画像情報教育振興協会(CG-ARTS), 2023.3
- The age of data : embracing algorithms in art & design, Christoph Grünberger, Niggli, 2022
- Art and electronic media, edited by Edward A. Shanken, Phaidon, 2014