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Roppongi ArtTech Night #1 発表資料

Google Japan主催で開催された、アートとテクノロジーの交流の場「Roppongi ArtTech Night #1」で、トークしました。先日のJSSAの発表と重なる部分も多いのですが、発表資料を公開します!

スライド内で紹介している資料へのリンクです。


ARTSAT1: INVADER – realtime tracker α 公開!!

多摩美と東大による、世界初の芸術衛星「ARTSAT1: INVADER」の打ち上げが成功し、無事周回軌道に乗った。成功を祝して何かできことを、ということで、衛星の位置をリアルタイムで3D表示するWebページ作成した。

WebGLを用いた3Dグラフィクスの表示には、Three.jsを使用。こういうデータを元にした3D表示が非常にシンプルに実装できて、素晴しいライブラリということを改めて実感した。

表示している衛星の周回軌道は、北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)が発行しているTLE(Two Line Element)という、衛星の軌道をテキスト2行で記述したフォーマットをもとに演算している。ちなみに今日現在のINVADERのTLEは下記。

[code]
2014-009F
1 39577U 14009F 14061.38381964 .00092433 00000-0 11001-2 0 154
2 39577 65.0139 50.9298 0006596 319.5829 40.4842 15.60594203 404
[/code]

この情報はオンラインで公開されている。この情報は今後変更されることもあるので、1日1回自動更新するよう設定した。

このTLEから実際の座標を算出するためのアルゴリズムが考案されている。しかし、内容はかなりゴリゴリの数学。今回用いたSGP4という方法も、論文を参照しても途方に暮れてしまう感じ。

というわけで、どこかにJavascriptで実装されたSGP4のライブラリがないか調べたところ、Isana Kashiwai氏の実装したorb.jsというライブラリを発見。今回はこのライブラリを全面的に使用しています。Isana Kashiwai氏に感謝します。

このバージョンはまだα版的な位置付けで、今後は衛星の状態などにアクセスしたりいろいろ拡張していきたい。

ソースコードは全てGithubに公開したので、興味ある方は覗いてみてください。