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番外編: Sonic Piでサウンドプログラミング

今回は、講評会とオープンキャンパスも終了したので、番外編として今まで扱ってきたopenFrameworksとは別のトピックスをとりあげます。

Sam Aaronを中心に開発された、Sonic Piは、シンプルな文法でありながら本格的な音楽制作や音響生成を可能とする、新しい音楽用プログラミング言語であり開発環境です。もともとは、Raspberry Piで動かす教育用の言語としてデザインされていますが、現在では、OS X、Windows版も開発され、汎用的な音楽開発環境となっています。Max/MSPやPdといったグラフィカルな開発環境とは別の文字ベースのプログラミング環境ですが、SuperColliderやCsoundといった他の音楽プログラミング言語より簡単に習得が可能です。

今回は、このSonic Piを紹介していきます。

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第14回:Minimを使用した、Processingによる音の可視化 2

今回も前回に引き続き、Minimを使用した、Processingによる音の可視化について探求していきます。今回は最終課題を見据えて、より実践的なプログラムをいくつか紹介していきます。

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サンプルプログラム

本日使用したプログラムのサンプルは、以下からダウンロードしてください。

最終課題について

最終課題: Processingを用いた音響の視覚化

Sonic Piを用いて生成した音響作品をProcessingで視覚化した、30秒から1分程度のオリジナルのオーディオ・ビジュアル作品を制作してください。

提出物:(重要!!)

  1. 音を生成したSonic Piのプログラムソース
  2. ビジュアルを生成するProcessingのプログラムソース
  3. Processingプログラムのスクリーンショット (一番かっこいい瞬間を捉える!)

締切

2015年7月31日

提出方法

3つの提出データ(Sonic Piソース、Processingソース、スクリーンショト)を圧縮せずにメールに添付して提出。その際に以下の情報もあわせて本文に入力してください。

  1. 作品タイトル
  2. 学籍番号
  3. 氏名

提出先

tadokoro+teu15@gmail.com


openFrameworks 複数のシーンの管理・切替え、ofxStateMachine

openFrameworksで作品をつくる際に、場合によっては一つのアプリケーションの中で複数の場面を切り替える必要が出てくる場合があります。そうした際にtestAppクラスの中に全ての場面を詰め込もうとすると、各操作での条件分岐などが複雑になり、扱いが大変となります。今回は、大量の場面を効率的に取り扱う方法について考えていきます。

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サンプルファイル

プログラムのサンプル、スライドなどの資料は、Githubのリポジトリからダウンロードしてください。


第13回: 音響と映像の融合 – Minimを使用してProcessingで音を可視化する

この講義では、前半にProcessingを使用したインタラクティブなアニメーションの基本、後半はSonic Piを使用したサウンドプログラミングを行ってきました。今回はいよいよこの両者を融合して、音と映像を同時に用いた表現に挑戦していきたいと思います。

まず始めにProcessingを用いて音を視覚化する方法を検討します。単純に感覚的手法で視覚化するのではなく、音を周波数成分に分解しその変化を視覚的に表現します。ここでは、FFT(高速フーリエ変換)という手法を用います。

次に、この視覚化の手法を用いて、Sonic Piで作成してレコーディングした音をProcessingで読み込み、視覚化する方法について解説します。サウンドの解析には、Processingのライブラリである、Minimを使用します。

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サンプルプログラム

本日使用したプログラムのサンプルは、以下からダウンロードしてください。


Tumblrを使う4 – Webサイトを構成する、固定ページとタグ

ここまでやってきた内容で、自分のオリジナルのデザイン(テーマ)でTumblrのサイトを作成できるようになりました。しかし、時系列に投稿が堆積されていくBlog的なサイトは作成できるようになったものの、固定されたページや構造をもった「Webサイト」としてTumblrを活用するには、さらに工夫が必要です。今回はWebサイトとしてTumblrを活用するための方法として、固定ページの作成とタグによる投稿の分類について解説していきます。

スライド資料

スライド資料は下記のリンクから閲覧してください。


第12回:Sonic piでサウンドプログラミング3 – サンプリング&プレイバック、レコーディング

Sonic Piによるサウンドプログラミングの3回目の今回は、これまでやってきたような音響合成ではなく、あらかじめ録音(サンプリング)した音を再生して、作品の中で利用する方法について学んでいきます。Sonic Piでは、“sample” コマンドを使用することで “play” と同じような感覚でサンプリングした音を使用することが可能です。単純に再生するだけでなく、音量や定位、再生スピード、エンベロープなど様々なパラメータを変更することが可能です。また、サンプリングした音は、内蔵のあらかじめ準備された音だけでなく、ローカルに保存したサウンドファイルをプログラムに読み込んで使用することも可能となっています。

また、今回は完成した作品をサウンドファイルとしてミックスダウンする方法についても取り上げます。といっても、Sonic Piでは「Record」ボタンを押すだけで、とても簡単にプログラムで生成した音響をサウンドファイルに書き出すことが可能です。

次回以降は、このSonic Piで生成してミックスダウンしたサウンドファイルを用いて、Processingでビジュアライズしていきます。

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